「頑丈」と「堅固」と「剛固」は、読みは同じ「かたい」ですが、この3つは使い分けが難しいとよく言われます。
でも実はこの3つ、どの部分がどんな風にかたいのかを理解すれば、使い分けることができるのです。
「頑丈」は「物事が外部からの影響に強い様子」です。
頑丈な家・頑丈な体力など、物理的な強さを表す場合に使われます。
「頑丈」の対義語は「弱（よわ）い」です。
外部からのダメージを受けにくいことを示します。
この頑丈なコンクリート壁は耐久性が高い。 彼は頑丈な精神力を持っている。 堅固の意味・使い方 「堅固」は「物事がしっかりと固定されている様子」です。
堅固な城壁・堅固な結びつきなど、安定性や堅牢さを表す場合に使われます。
「堅固」の対義語は「緩（ゆる）い」です。
物事が揺るがないことを強調します。
この堅固な構造は地震にも耐えることができる。 彼らの友情は堅固で変わることがない。 剛固の意味・使い方 「剛固」は「物事が非常に堅い様子・変化しない様子」です。
剛固な信念・剛固な性格など、非常に固い状態を表す場合に使われます。
「剛固」の対義語は「柔（やわ）らかい」です。
物事が柔軟でないことを強調します。
彼は剛固な意志を持ってこの道を進むつもりだ。 彼女の剛固な態度は変わることがない。
「頑丈」は外部からの影響に強い様子 「堅固」は物事がしっかりと固定されている様子 「剛固」は非常に堅い様子・変化しない様子 物事の特性や性質によって、使い分けが必要です。
物事が外部からの影響に強い場合は「頑丈」 物事がしっかりと固定されている場合は「堅固」 物事が非常に堅いか変化しない場合は「剛固」 となります。
使い分けるときは、物事の状態や性質に注意しましょう。それでもわかりにくい場合には、対義語を考えるとわかりやすいですよ。