「かおり」には、「香り」「薫り」「馨り」という漢字があります。これらの言葉は、いずれも良い香りを表す言葉であり、不快なにおいに対しては使われませんが、それぞれ意味に違いがあります。
「香り」は、具体的なにおいを指し、鼻で感じる良い香りを表します。例えば、香水の香り、花の香り、新茶の香り、梅の香りなどがあります。
「薫り」は、比喩的で抽象的な表現に使われ、漂っているにおいや感覚的なにおいを指します。例えば、文化の薫り、ロマンの薫り、風に薫る五月、若葉の薫りなどがあります。
「馨り」は、高い香りが広がり、良いにおいや評判が遠くまで伝わることを意味します。この言葉は「馨」の字が常用漢字表に含まれていないため、平仮名で表記されることが多く、一般的にはあまり使用されません。例えば、「永遠の馨り」という表現がありますが、このような表現も一般的ではありません。